GEN13

〜#18(1997/04),#60(2001/02)~

Image Comics 刊

STORY : Brandon Choil,J.Scott Campbell & Jim Lee , etc

PENCILER : J.Scott Campbell / INKER Alex Gaener

日本語版:メディアワークス刊

Image Comicsのスーパーヒーロー物アメリカンコミック。
スポーンのヒット等でアメコミが日本で流行った頃に電撃から日本語版も出版されました。

スパイディさんとも共演。いきなし投げ飛ばしてますが。

サマリー

GEN13とは、諜報機関「I/0」のリンチが率いる若きスーパーヒーロー集団。そしてある時はあんまりお行儀の良く無い彼等の面倒をみている有能な家政婦、ある時はリンチの秘密秘書、それが我等のアンナさんなのだ!
メンバーのおイタには厳しく当るが、いつもは優しく気の利くメイドさん。
料理洗濯掃除に芝刈り、その家事能力の高さは人間離れしているが、それもそのはず、実は彼女はアンドロイドであり、またこのことは当初メンバーにも秘密にされ、リンチだけが知る事であった。

敵に操られたケイトリン(言い忘れてましたが主人公)に
腕をもぎとられるアンナさん。GENのメンバーも彼女が
アンドロイドである事を知らなかったのです。

人間を越える超感覚をもつGENのメンバーにすらそれと悟られない程人間に近い体と破壊的な怪力と異常とも言える頑丈さ、そして膨大な内蔵兵装の数々を併せ持っている。

彼女が秘めている任務、それはGENのメンバーに科せられた遺伝子の宿命から、その全存在を賭けて守り抜く事。
かって、軍の遺伝子改造施術によって造られた超人達によって構成された「TEAM7」という集団があった。


腕に武器内蔵〜。萌え。でも実はこんなもんじゃ
無かったりして。これと上の2点は日本語版
にも収録(5巻…だったかしら…行方不明)。

GENの若者達は、そのメンバーの子供なのだ。親達に施された遺伝子改造はスーパーパワーの発露として彼等に受け継がれたのだが、同時にそれは彼等を戦いの渦中に巻き込む原因にもなった。TEAM7の一員であったリンチは、かっての同僚達の子であるまだ歳若いGEN達が一人前に成長するまで守り抜く事を決意し、超高性能アンドロイドのアンナをそれと知られないように側に置いたのである。

いやあ、いますねメイドロボさん。アメリカにも。

こー、「その親との因縁絡みな理由によって、その子供の所でメイドとして甲斐甲斐しく働いている戦闘用女性型アンドロイド」って説明の仕方だとまほろさんと区別が付きませんね(笑)。にも関わらずそのスタイルとか描写とかに、彼我の文化の差というものを感じずにはいられません。

でも勿論、どちらも「萌え」ですよ、ええええ。ロボの前に埋められない文化較差などありません。

GENとゆー作品は、Imageの基幹作品として大きな期待を背負って開始されたらしいのですが、実際はメガヒットという程には至らなかったようです。

アメコミ界というのは期待に添えなかった作品に対して、伝統的に、新シリーズならとっととキャンセル、そして投下した資金や人材、あるいは作品のネームバリューの事もあってそう簡単に行かない場合はかなり大胆なテコイレ、という対策をとる傾向がある訳です。

GENの場合、基地の破壊(これは古今東西、良く見られますね)、マスコットキャラの退場で終わらず、あろうことかアンナさんまでがその犠牲となってしまうのでした。なんたるか。

圧倒的な戦力で基地に急迫して来る敵の手から、GENのメンバーが脱出する時間を稼ぐ為に火力全開↑で盾になったばかりでなく、行動不能に陥るやさっさと自爆←という、「イケニエ魂あふれるロボ行為((c)永野のり子)」を見せてくれるのは嬉しいのです…が…

ああ、これでこの作品とも縁切れだなぁと失望を露にしつつ、実際チェックをしなくなって実に4年。しかし奇跡は起こったのです。

GEN13part2に続く。

で、このあと自爆。勿体無いにも程があります。


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